プライベートアイランドの購入Ⅲ
5.生活環境を調べる
我々が普段、何気なく使っている水や電気などの生活インフラは、島での生活においてはとても貴重なものとなります。
当然ながら、各分野の技術発展に伴って、それらの確保は本土からはなれた島においても充分可能なものとなりつつあります。プライベートアイランドにおいて、生活環境をどこまで求めるのか。それは何のために島を購入するのかという、最初の目的に戻って考える必要があります。
手付かずの島を購入する場合、まず考えなくてはいけないことは、水源の確保です。一般的に言って、島が小さければ小さいほど、水源の確保は難しくなります。ただし、いくら大きくても岩場が多くを占める島の場合、水の確保に問題があるケースが多いと言われています。
しかし、どんな島であってもいくつか新鮮な水を確保する方法があります。
まずは井戸が作れるか調査し、既に井戸がある場合には、ちゃんと使えるかどうか確認します。たとえ井戸が掘れない場合や井戸からの水源が少なくても、ほかに新鮮な水を得る方法はあります。たとえば、雨季に降った雨水を貯める水槽があれば、充分な水が確保できます。
したがって、毎年の降水量は確認する必要があります。たまに島に遊びに行くのであれば、大体30,000~100,000ガロン(113~378キロリットル)、常時島で暮らす場合には年間降水量が1,000mmは必要でしょう。
テクノロジーの進化によって淡水化装置を家に取り付けることも可能になりました。大体200万円くらいが予算の目安です。
また、島が本土や他の大きな島から近い場合には、そこから水を運んでくることも可能です。
次に必要なことは電力の確保です。これまではジェネレーターを使って発電するのが一般的でしたが、現在では風力発電や太陽光発電などいくつかの方法が考えられます。これらはジェネレーターを使うよりも静かで環境にも配慮がされていますが、安定して充分な電力を確保するにはバックアップのために複数の方法を考えておく必要があるでしょう。
リゾートアイランドや以前人が住んでいた島を購入する場合は、水や電力は既に何らかの方法で利用できる状態になっているはずです。その場合は、その設備がちゃんと信頼に足るものなのかどうかを調べる必要があります。
島での緊急時や安全のために、本土との通信手段は重要な検討事項になります。
島での生活というと完全に本土から隔離された状態をイメージし、それが島を所有することの魅力だとも言えますが、実際に我々が島で生活をする場合、緊急時に備えて、本土との通信手段を確保することは必要不可欠になってきます。
通常の島が電話線や電気、ましてTV受信が出来ることは極めて稀なことです。 こうした設備を整えるためのコストも予算に入れておく必要があります。
しかし、本土に近く、近くに大きな街がある島の場合、稀にTV受信が出来たり、携帯電話の電波が届く場所もあります。携帯電話の電波が届くということはインターネットも使えることになり、通信インフラを整えるのは安く済むことになります。購入前に島を見に行くとき、携帯電話や携帯ラジオ/TVを持っていき、電波状況を調べると良いでしょう。
ただし現在、通信インフラは低コストで整えられる時代ですので、こういった本土からのサービスが受けられなくてもそれほど心配することはないでしょう。
島に住居などの建物がある無しに関わらず、良いケアテイカー(島の管理人)を雇うのは必要です。島は離れたところにありますので、普段あなたが管理するのは困難です。
あなたが島に長期間いるにしても、時折来るだけにしても、ケアテイカーは島のオーナーに変わって大事な資産を保護するのに重要な役割を担ってくれます。
ケアテイカーの役割としては島を不法侵入者などから守り、建物や施設を良い状態に管理してくれます。特に雨季には設備を定期的にメンテナンスすることが必要になります。
ケアテイカーを探すにはいくつか方法があります。一般的なのは地元の雑誌や新聞に広告を載せることですが、ケアテイカーの求人情報を専門に扱っている雑誌などもあります。また、自分が購入した島に既に先住民が住んでいる場合、基本的には退去してもらうことになりますが、逆に彼らに島の管理を依頼することも出来るでしょう。ケアテイカーには常に島に住んでもらう必要はなく、近隣の漁師たちに島の見張りを頼んでいる人もいるようです。
島を購入することは、周辺の環境も含めて考える必要があります。周辺の町や村の人々との関係や文化、それらを受け入れることが出来るかどうかも重要な検討事項になるでしょう。